突撃!日蓮富士門流札幌談所 エピローグ~014
2時間半に亘る 保田妙本寺僧侶 札幌談所主管 鳥本雄行との仏教談話。
(敢えて法論とは言わないが)
結局樋田さんが詰めていけば、
伝家の宝刀
「今は言えないんだよ~。それは、ちゃんと最後にとっておくのさ。」
「今 それを話ちゃったら出すものがなくなっちゃうだろ~。」
「おたくの管長との法論の時に話のさ。」
ということであった。
結局 道理、文証なりをきちんとあげての反証・反論は、ついぞ聞けなかった。
鳥本曰く、自分の主張を論文にして、1年に1本ぐらいは出したいと言っていた。
彼なりの論題なりきちんと精査された論述が、近いうちに論文という形で見られる事に、期待しよう。
どのような論文が出てくるか、非常に興味があるではないですか。
さてさて、玄関に出てきた時には、話す事はない今は忙しいと言っていたにも関わらず、自ら「お茶でも飲んで行け。」と家の中にいれてくれたのは鳥本。
その時も「20分くらいなら。」と言っていたにも関わらず、最終的には2時間半も話をしていたのである。
途中何度か「早く帰ってもらえ。」と言われたにも関わらず、「いいから。」と、鳥本自身が話を延ばしたのである。
以上ここからは、オフレコでと鳥本に言われた内容に触れる事はしないでおく。
あまり信徒や他の人に話さないであろう、プライベートな内容まで踏み込んだ話を話していた。
つまりそれだけ樋田さんとの話を通して、鳥本自身が樋田さんに胸襟を開く場面があったのである。
数ヶ月前 樋田さんが創価学会青年僧侶改革同盟の脱落僧と法論したときにも、
同じ様なことがあった。(私はその場にも同席させていただいた。)
最後は、樋田さんの言葉に、相手がぐっと涙ぐむ場面もあったのだ。
「いや~ 法華講に中にもあなたのように教学のある人がいるのですね。私が会った人の中には、あなたのように教学のある人はいなかった。」と。
そして退出する時には、気をつけて帰って下さいねと見送ってくれたのである。
お互いの立場から考えると、相手を誹謗中傷するような、あるいは相手の人格を蔑む様な発言が出てもおかしくない状況であろう。
しかし、実際に会って話す中で、教義上相容れないものは当然あるのだが、一人の人間としてお互い相手を認めていくという姿が見られるのである。
本当に不思議である。
信心未熟の私ならこうはならない。
きっと相手を怒らせたまま、お互いにけんか腰になって、別れてしまうことだろう。
「青年僧侶として、純粋に志高く、出家得度したのであろう。時折 北海道の方言が出たりして、憎めないところのある人だ。根はいい人だと思うよ。」と札幌談所を出た時に、このような事を樋田さんは仰っていた。
残念ながら私は、そこまで相手の事を高く評価する度量はないが・・・。
だが、是は是、非は非であることに変わりはない。
正法を貶めようとする者や邪難を、ただ黙って見過ごす訳にはいかない。
さて外に出たときは、夕闇せまる涼しい北海道の初秋。
札幌遠征 当初の目的を達し、一路また次なる地へと向かうのであった。